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 てのなか番外篇
【ヒト】no/04 元ちとせ ピースな声からうまれる「うた」 01/8/13

「追加情報!」は、ここをC L I C K !! 10/30/03

 

「好きなミュージシャンは?どんな音楽聞くの?」というのは、わたしの苦手な質問のひとつだ。
こちらで勝手に判断をして、当たり障りのない答え方をして流すときもあるけど、ほんとに音楽のハナシが
できそうなヒトには「コレ、って特別なものはないなぁ」と素直に答える。もちろん、ずっと好きで聞いて
るミュージシャンはいくらかいるけど、10代の終わりごろに、時代・ジャンルを問わず、それはそれは、
節操もない、めちゃめちゃな音楽の聞き方をしていたことがあり、このときのストックがあるばっかりに、
そのときの気分によって、いろんな音楽を聞いているからだ。
このコトが自慢となるかどうかは、ぜんぜんわかんないけど。

 ただ、たとえば最近気に入って聞いてるあるミュージシャンが、「昔からAさんの音楽が大好きで影響を
受けてるんですよ」などとインタビューに答えてたりするとき、自分のリスナー歴の中に、そのAというライ
ンナップをみつけて、そういうリンクを発見して「やっぱりね、」などと悦に入ることがしばしばあったり
する。なんだか、とってもヤラしい感じだなぁ。とにかく、説明不可能だけど「わたしにとって好きな感じ」
というアミにひっかかった音楽を本能的にセレクトして聞いてるようなので、ある「この瞬間」がきっかけ
で好きになったミュージシャンというのは、あまりいない。

 しかし、「元ちとせ」というヴォーカリストは特別。
「この瞬間」から好きになった、ということをきちんと語ることのできる、数少ない存在なのだ。

 きっかけは、今年(2001年)6月のhotwired JAPAN誌上のテイ・トウワさんのインタビューに
「元ちとせ」という文字をみつけたこと。「今いちばん気に入ってる音、音楽は?」という質問の答えに、
「元ちとせさんの声」の文字があった。なぜ、そんなに印象が強かったか、というと、「元ちとせ」さんの
名前以外、他にミュージシャンの名前はおろか、ヒトの名前さえリストアップされていなかったからだ。
それほどまで、テイさんが惚れこんでる「声」をもつヴォーカリストって、どんなヒトだろう?と興味をも
ったのだ。

 もちろん、その時点で、わたしは「元ちとせ」という存在を知らなかった。
おまけに、「元ちとせ」の“元=はじめ”を“もと”と読んでいて、「ちとせ」というグループかなにかが
今はもうなくて、だから「元」の文字がついてるとさえ思っていたくらいだ。ただし、根拠なく。
その、アタマの片隅に刻まれていた「元ちとせ」の文字が、3次元にあらわれたのは、たまたま聞いていた、
J-WAVEの番組だった。ラジオから聞こえてきた、ちとせさんの「うた声」に、一目惚れならぬ、一耳惚れ
してしまった。

すーっとココロの奥にまで届く「声」がかなでる「うた」。

 あたらしくアルバムがでるコトの告知のためにでていて、よく聞けばインディーズ・レーベルからのリリ
ースなのだという。音楽業界がどういうシステムなのか、まったく門外漢ではあるけど、純粋に「すばらし
いモノは、スバラシイ」んだから、セールス云々に左右されないチカラのある、ちとせさんのアルバムは、
ぜーったい多くのヒトたちに伝わる「べき」だわ!と思ってしまった。

ということで、わたしは頼まれもしないのに、強力プッシュ!勝手にrecommendをしているワケです。

最新のアルバムは「コトノハ」。
ちとせさんは、奄美では「シマ唄」の“唄者=うたしゃ”としてうたってきたのだそうだ。
ベースに「シマ唄」があるのは確かだけど、「うた」の表現者としてのレンジがひろいことは、この「コト
ノハ」でしっかり証明されている。最初、聞き始めは「声がすごいひびくなぁ」などと思って聞いてたけど、
じっくりコトバが聞こえてくると、その「うた」のもつ世界観のユニークさが際立つ。
たとえば「竜宮の使い」。実在する「リュウグウノツカイ」という深海魚のフォルムのようなフシギなお話
のうた。そして、タイトル曲の「コトノハ」の透明さ。「三八月」という曲は、つつみこむようなやさしい
メロディー。「精霊」では、ちとせさんの「シマ唄」の“唄者”としての一面が引き立つ。上田現さんの
(レピッシュの?)つむぎだす、フカシギな雰囲気がつらぬかれた「約束」という曲の歌詞にある、一途な
想い。ひとつひとつの「うた」に、それぞれの「色」がある。

もう一枚の前作は、その名もずばり「Hajime Chitose」。全曲カヴァ−の構成。
そのラインナップのなかに、山崎まさよしさんの「名前のない鳥」をみつけて、またしても「やっぱりね、」
って、うれしくなる。なんでも、ちとせさんの所属事務所が山崎さんと一緒だとか。杏子さんしかり、スガ
シカオさんしかり、ものすごい才能たちをかかえる事務所だわ。
他の曲も、ヴォーカリストとしてのちとせさんをじっくり堪能。たぶん、テイさんはこのアルバムで「ちと
せさんの声」の魅力にハマったのだと思う。
一曲目はsugarcubes「Birthday」。いきなり、とおくまで「連れていって」くれる。「Birthday」といえば、
オリジナルのsugarcubesのデビュー曲。この曲で、ヴォーカルのBjorkはアイスランドから世界中に向けて、
あのクリアな歌声をひびかせたのだ。
この曲のコーダ、「ダンっ、ダンっ、ダン、ダンダダン、ダンダンダン...」のとこ、かわいい。
なんかcarole kingっぽくもあるかなぁ、と思ったら、ちゃんとcaroleの曲も5曲目でうたってました、
「Home Again」。あがた森魚さんの「冬のサナトリム」も、独特な曲のはかない世界をうつくしく表現。
あのLou Reed(「Sweet Jane」)も、天下のジミヘンJimi Hendrix(「Little Wing」)も、ちとせさんに
かかれば、「ちとせオリジナル」としてうたいあげてしまう。

どこまでもどこまでものびてゆく、ちとせさんの声が、ピースに響いてく。
とにかく、いっぱいいっぱい「うたって」ほしいな、と思う。

今のところ、限られたレコード屋(とはいわないな、今どき)での取り扱いのようだが、
「きらりん」と咲く、赤いジャケットの「コトノハ」と、真昼の月のような、淡いブルーのジャケットの
「Hajime Chitose」
をみつけたら、ぜひぜひ、あなたのおうちに連れて帰ってください。

元ちとせさんのinfomationは、こちら。 http://www.office-augusta.com/


「はじめまして@NHKホール」にいってきました
03/10/30

 

といっても、もう1か月以上前になっちゃった。
ライブでちとせちゃんのうたを聞いたのは、ひさしぶり。去年の代々木のフリーライブ以来……
かもしれない。そう考えると、ずいぶん時間が流れたような気がする。けど実際は、まだ一年半
ほどしか経っていないんだ。
そう、この間に「元ちとせ」は全国に名の知れたボーカリストになっている。

「はじめまして」と題されたツアーの楽日。9月27日のNHKホールは満杯だった。
しかも、「老若男女」という文字がぴったりくるような客層だったのが印象的。
ちとせちゃん、パーカッションの藤井珠緒さん、ギターの間宮工さんというトリオ編成の時期か
ら聞いていたファンにとって、 オープニングの「コトノハ」は、まさに「これからライブがはじ
まる!」という序曲。聞き慣れた声のシャワーでコンサートがスタート。

バンマスのきょんさん率いるバンドをしたがえて、ステージ中央で歌うちとせちゃんの姿が大き
くみえた。地に足をつけて、しっかりとそこに「立って」て。バージョンアップしたよ、て感じ。
バンドという強力なサウンド面のサポートをしたがえて、「音」の大海を泳ぎ、「うた」の大空
を飛び回っているようですらあった。 ほんと、両腕をのばして音楽を全身で奏でているかの姿は、
「鳥」のようにも「魚」のようにもみえた。
大げさないい方をすると「モノクローム」から「総天然色」ってくらい、曲の世界観も、ぐっと
深まった形で聞かせていた。

とくに、太鼓隊(?!)の伴奏でうたう「精霊」、ピアノ一本の「この街」、たまおさんのパー
カッションとメロディーがからみあう「名前のない鳥」……などなどは「元ちとせ」というボー
カリストがもつ、本来の圧倒的な歌唱力で聞かせる。
2時間ちかくの時間、「めくるめく〜」って感じで、それぞれのうたの世界を堪能しました。
とくにねぇ、newアルバムのオープニングにもなってる「トライアングル」は、背筋がぞぞぉっ
となるくらい(ほめてるのよ)トリ肌ものだった。「せくしー」でさえあったわよぉ。
NHKホールの「嫌がらせ?」みたいな空調でびえっびえになった以外(これは、ほんとまいりま
した)は元ちとせという歌い手の「うたうチカラ」が存分に発揮された、いいコンサートでした。

あたらしいアルバム「ノマドソウル」もそうだけど、ますます自由になってるなって感じがする。
「あぁ、なんか島唄のひと?」だけじゃないぞぉ!と、正々堂々recommendできるもの。
あがた森魚さんの「百合コレクション」、yumingの「ウルガの丘」も「ノマド=さすらうひと」、
そう、ひとところに留まらない「自由」を手にしているからこそ、のびやかに響くのだ。
そして、ますます「only one」のボーカリストとして、他のだれも踏み入ることのできない世界
を「自由」に表現している。

メジャーデビュー前、インストアでのライブなんかもみてたりするので、どうも「がんばれぇ!」
て言いたくなっちゃうのね。老婆心ながら。でも、いまは、ひとりのアーティストとして、たく
さんのひとたちから注目される存在のちとせちゃん。一ファンとして、これからもコンサートも
いっぱい聞きたいし、アルバムとか発表される音盤もじっくり聞いていきたいな。
期待してますね。

あ、最後は、なんだかファンレターみたいになっちった。

 

「Hajime Chitose 」
 by AUGUSTA RECORDS

    

「コトノハ 」
 by AUGUSTA RECORDS

    

「ノマド・ソウル (通常盤) 」

「シマ唄」という故郷を出発点にして、
さまざまな出会いを重ねて「うたうたい」として歩んで来た、
これまでの音楽の旅の記録のようです。


ながれながれても 
ここにたどりつく

「ハイヌミカゼ 」

いよいよ、アルバムがリリースされます。
「ハイヌミカゼ」とは、奄美の方言で「南の風」を意味する言葉だそうです。
この「風」にのって、どんな「うた」が届くのでしょう。
目をとじて、耳をすませば...


この風は 
なにをはこんでくるのだろう

「いつか風になる日 (CCCD) 」

懐かしい記憶の中にいだかれているような、やさしいうた。
三線の音色も印象的です。
cuteな“妹”のキモチがはずむ「散歩のススメ」もよい!


あの夏も 
やさしい風が吹いていた

「千の夜と千の昼 (CCCD) 」

ひとは こんなにまで 愛するひとを想えるのだろうか
この曲のPVで泣きました、わたくし……。
かなしく苦しいまでのせつなさ。はかないけど、つよくてうつくしい。
「the上田現&元ちとせワールド」真骨頂!ちとせちゃんじゃなきゃ、歌えない世界。


永遠を超えて 
 会いにゆくから

「この街」

朝のNHK連ドラで、毎朝流れているのでおなじみの「この街」。
全編聞くと、さらにこの曲の世界観が。
「まっすぐに生きる」強さを感じます。
個人的には「ハミングバード」がおすすめ。


ここで みつける きっと

「君ヲ想フ」

2ndシングルが届きました。
またしても‥‥いい曲。ココロに一陣の嵐が吹き抜けます。
前作から一転、「突き刺すような」せつなさがあふれるメロディー。必聴。


風よ聞け 
狂おしいまでの この想い

「ワダツミの木」

たゆたう波の上を渡る風のような
やさしさとともに
ひそやかに熱を発する、
まっすぐなsoulが伝わってきた
言霊が宿る彼女の“うたごえ”は
この曲を聴いた、すべてのひとたちの
ココロの深いトコロにまで
きっと届くはず

きっと届くはず


そして、
あなたとわたしは
この“うたごえ”にたどりついた
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